金木犀やっと色づきました。 [随筆]
朝玄関を出るとあの懐かしい香りが風とともに。
三日前には目を凝らさないと見えぬほど花は緑色。今年は金木犀が咲くのが
遅いと感じていました。
酷暑と長雨、朝晩の気温の高低の激しさに植物だって調子狂うよと、ご近所と
話していました。
それが今朝ほんのりと薄黄色に色を置き秋の香りをいっぱいに。
私の好きな十月、庭では雨上がりが嬉しいのか小鳥の声もしています。
十月は夫の生まれた月、彼もきっと自分の生まれ月を気に入っていたのだと
思います。
その証拠にその十月を精一杯生きて十一月一日未明に旅立ちました。
そして私は十月が嫌いになってしまいました。
でも時が経つにつれて、私たちの大切な人生の区切りの出来ごとも十月が
多かったことを思い出しました。
そしてまた大好きな十月が戻ってきたのです。
その十月もあっと言う間に半分終わってしまいました。
黄金に実っていた稲もいつの間にか刈り取られ、背の高い鷺たちが落ち穂を
ついばんでいるのでしょうか、刈田をのんびり歩いています。
毎日のウォーキングが終わる頃、西に沈む入り陽の美しいこと。不気味なまでに
紅い大きな太陽、少し曇っている日は濃い灰色の雲の中に沈んでいくその赤色に
魅せられて、毎日見ているのについ足を止めてしまいます。
夜の月を楽しみに愛でていることは言うまでもありません。
一人暮らしで、老老介護の苦労もなく、ただぼんやりと一日を過ごしている私は
贅沢といえば贅沢かも知れないと、ふと思うこともあります。
しかしその代償は....と思うと失ったものの大きさに気がつき.....堂々巡り。
これも私の人生なのだから仕方なし。もう少し頑張ってみましょうと。
秋明菊も今最後の花たちが風に揺らいで、さよならを告げようとしています。
穏やかな昼下がり、開け放った窓から金木犀の香りが忍びこんできます。
三日前には目を凝らさないと見えぬほど花は緑色。今年は金木犀が咲くのが
遅いと感じていました。
酷暑と長雨、朝晩の気温の高低の激しさに植物だって調子狂うよと、ご近所と
話していました。
それが今朝ほんのりと薄黄色に色を置き秋の香りをいっぱいに。
私の好きな十月、庭では雨上がりが嬉しいのか小鳥の声もしています。
十月は夫の生まれた月、彼もきっと自分の生まれ月を気に入っていたのだと
思います。
その証拠にその十月を精一杯生きて十一月一日未明に旅立ちました。
そして私は十月が嫌いになってしまいました。
でも時が経つにつれて、私たちの大切な人生の区切りの出来ごとも十月が
多かったことを思い出しました。
そしてまた大好きな十月が戻ってきたのです。
その十月もあっと言う間に半分終わってしまいました。
黄金に実っていた稲もいつの間にか刈り取られ、背の高い鷺たちが落ち穂を
ついばんでいるのでしょうか、刈田をのんびり歩いています。
毎日のウォーキングが終わる頃、西に沈む入り陽の美しいこと。不気味なまでに
紅い大きな太陽、少し曇っている日は濃い灰色の雲の中に沈んでいくその赤色に
魅せられて、毎日見ているのについ足を止めてしまいます。
夜の月を楽しみに愛でていることは言うまでもありません。
一人暮らしで、老老介護の苦労もなく、ただぼんやりと一日を過ごしている私は
贅沢といえば贅沢かも知れないと、ふと思うこともあります。
しかしその代償は....と思うと失ったものの大きさに気がつき.....堂々巡り。
これも私の人生なのだから仕方なし。もう少し頑張ってみましょうと。
秋明菊も今最後の花たちが風に揺らいで、さよならを告げようとしています。
穏やかな昼下がり、開け放った窓から金木犀の香りが忍びこんできます。
2016-10-17 11:45
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コメント(4)
私も10月が好きです。
結婚記念日も10月なんです。
だけど今年の10月は、秋という感じがしませんね。
暑かったり寒かったりで、家族みんなが風邪ひいてます。
danさんも気を付けてくださいね。
by リンさん (2016-10-21 21:08)
有難うございます。
結婚何周年かしら。いい季節に幸せな人生の
出発をしたのですね。
でも今年は素直に秋が来ない感じです。
体調管理をしっかりと。
by dan (2016-10-22 22:53)
きんもくせい香る随筆、季節やわらかで素敵です。
上品で優しい率直な文体がdanさんの持ち味だなあと思いながら、秋を楽しませて頂きました、笑
こちらの山は標高1400まで紅葉が下りてきています。
by 智 (2016-10-25 20:16)
有難うございます。
山の秋は素晴らしいでしょう。
秋の気配に体調も少し良くなって、ブログも
もっと頑張らなければと気持ちばかり焦って
います。
by dan (2016-10-26 15:27)