悔しくて少し切ない節分の夜 [日記]

 このところの寒さはただ事ではありません。

天気予報は毎日平年よりかなり寒くて雪がふります....と。

 最高気温が五度とか六度と聞くだけで寒くなってしまいます。

まあ出かける予定もないままにエアコンとコタツを全開にしてのんびりしています。

 でも今朝ふと見た庭のいつもの場所にはあの可憐な寒あやめの紫が三輪。

どんなに寒くても時期を違わず咲くけなげなさに、少し心が温まります。

 日暮れになって食事の支度をしょうと台所でテーブルの上の節分の豆を見つけました。

えっ! 今日が節分だということすっかり忘れていました。

 ずっと一人の豆まきは続けていて、翌朝近所の奥さんに

「豆まきしたのですか。」と玄関先から道路にまで飛んでいる豆を見つけられて、ちょっと

恥ずかしかったりしたものです。

 私は季節を先取りする暦の言葉が好きで、それに伴う行事にも関心がありました。

だから節分を忘れていた自分に腹を立てて、これも年のせいにして。

日がすっかり落ちてから、いつものように豆まきをしました。

「鬼は外 福は内 」小さい小さい自分にだけ聞こえる声でひっそりと。

 玄関にも庭にも勝手口にも。道路へは少し少なめに。

 ああよかった今年もいい年でありますように。

福は来なくても絶対に鬼は来ませんように。

 そして年の数だけの豆をコタツで食べはじめました。二十くらいはさっと食べて

あれ、後が続きません。テレビを見ながらぼつぼつ食べても一向にはかどりません。

 去年まではすいすいと食べられたのに、固いのはダメといちばん上等の豆だのに。

柔らかくてすぐ噛めてふっくらと美味しいのに。

 ふっと泣きそうになりました。元気そうに意地をはって若いと思っていても、

節分に年の数の豆がさーと食べられないなんて。悔しくて切なくて。

 確かに豆たくさんあるもの、昨年より一個増えただけよ。

 でも無理は禁物、考えた末今流に「分割」で食べることにしました。

 改めて自分の年を思いました。

 仲良しの同級生はみなさん元気で旦那様のお世話もしながら自分が死ぬことなど

考えてもいません。いいえ夫より先には死ねない。と信念をもっています。

 その点。私は....

明日は立春、この言葉を聞くだけでも元気が沸いてきます。

 それにしても分割食べ? 何日かかるかなあ。

考えているとおかしくなって、声をあげて笑ってしまいました。

 
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