自分らしく思う通りに [エッセイ]

 今日も朝から気持ちの良い青空です。
 ついに春が来た! と声に出して言ってみてにっこり。
 風は時折冷たいし、冬に戻りそうに寒い朝はリビングの温度計を日当たりのいいところへ。
 私は天気予報を見るのが好きで、だいたい一週間分は覚えておきたいのです。
 これは私の行動の原点といっても過言ではありません。
 このところ体調もよくて、どうしたことか「のら」の私はどこかへ消えてよく動いています。

 先日は突然にキッチンの戸棚の整理を思いつきました。
 欲張りの私が出来る限り壁面いっぱいに取りつけて、何でもかでもしまい込むのだろうと夫に
笑われたしろものです。
 あるある、不用品はとっくに処分していたつもりだつたのに、箱に入ったままの大鉢や
輪島塗のお椀。備前の湯飲みセット。今更IHに対応しない鍋などなど、笑ってしましました。
気に入って買っても「よそいき」と言ってすぐに使わない私に「よそいき」って。と大笑い
していた夫のこと思い出しました。

 ある日は玄関まわり、ドアはいつも開いている方しか開かないと五年くらい知らなくて、それ以来掃除もしてなかったのを思い出して、片方の細い部分を開けてみました。
 細かい隙間に貼っている蜘蛛の巣かごみを取り除き、水で洗い直してきれいになりました。

 その間いつも通りお雛様も飾ってひと安心。椿の花も満開です。

 あれほど毎日しんどいと落ち込んでいた一月が嘘のようで嬉しい誤算です。
親友を失った悲しみは、意識して胸の奥に封じ込んでいます。

 こんなにいい毎日、先日小学校時代の故郷の友人から久し振りに電話がありました。
つもる話が弾んで桜でも咲いたら会いたいねということに。また楽しみが増えました。
 最後に彼女が言いました。
「今は元気で一人でいるけど最後はどうするの?誰に面倒みてもらうの」
 私が今まで考えたことなくて、このところ眠る前に毎日考えていることをずばり。

「ずっと一人でいて最後は施設に入る」
 この考えは数年前施設に入った友を訪ねた帰りに捨てました。どこがどうという訳でも
なくて本能的に嫌だと思い自分でも納得したものです。

 もしまだ数年生きることになったら.....

 止めた止めたケセラセラ。

「息子も娘もいること忘れないでよ」という娘。ほんの少し「そうよね」と思っている私。
威勢のよかった私も年相応のばあさんになったかと思うと悔しい。

 いえいえ私、気を若く持って今まで通り最後まで自分らしく思う通りに生きていきたい。
 ずっとずっと昔夫と約束したように。

 三月の透き通るように青い空、今日もとても優しく穏やかな風が吹いてます。


 

 
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