静かな雨の昼下がり [エッセイ]

 やっと秋の気配をあちらこちらで感じるようになりました。

夜の虫の声に気が付いて、もう随分日が過ぎた気がします。

そしていつの間にか「暑い暑い」と独り言を言わなくなっていました。

 いつしか彼岸花が燃え、時折通り過ぎる風もひんやりと心地よいのです。

 まだまだ二十七、八度とかいう日があってもさらりとした空気のせいでしょうか

暑さを感じることはありません。

 このところ少し忙しくしていてブログを書くのも読むのもご無沙汰でした。

 夏休みをとったと突然息子が帰省したり、台風で大雨が降ったり、友達がアキレス

腱を切って入院したり、孤軍奮闘の私でしたから。

 台風一過高く澄み切った初秋の空を飽かず眺めていると、何だか元気が出てきます。

ところが気持ちに付いていかないのが体、毎日しんどいーと意気消沈。

 友達もみんな「しんどい」そうで今年の異常な夏の暑さにやられた「夏バテ」だと。

 多分そうだと思います。別に悪いところもないのだから、もう少し様子を見てのら

のらしょうと決めました。

 本当は年のせいだとみんな思っているのです。くやしいっ!


 でも元気が出たら私十月から始めようとしていることがあります。

楽しみで今ちょっとそわそわしています。老骨に鞭を打つのではなくて、楽しく

のんびり、私なりのやり方で頑張りたいと思っています。


 九月の初めころ膨らみ始めた秋明菊のつぼみの先がやっと白い色をみせました。

 また大好きだけどなんとなく切ない、本当の秋がそこまで来ています。

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秋めいて 教育と教養 [エッセイ]

 九月になった途端に涼しくなって心身ともにシャンとしたような気分です。

それでも気温は三十度以上。ただ涼しい風が一日中吹き渡りエアコンなしです。

 夜はまた一段と涼しくて、澄み切った深い藍色の空に「この月の月」が

少しづつ形を変えながら煌々と現れます。

 コオロギの声も軽やかに、とうとう秋が来たと嬉しくなります。

 今年の夏は本当に暑くて、ご近所さんとたまに会うとこのまま死ぬかもねと

妙に納得したものでした。

 まだまだ残暑は厳しいと予報されていますが、気にしないことにしました。

 こうなるとこの夏、のらのらと過ごしたことが悔やまれて、秋には何かやりたい

と思っていました。

 つい先日同世代の男ともだちがいいこと教えてくれました。


 年を重ねたら毎日「しんどい、しんどい」と、言ってもどうしょうもないことを

ぐちぐち言って、みんなつまらん老人になってしまう。

 少しくらい体の調子が悪いところがあっても、時間だけはたっぷりあるのだから

「教育と教養」に精をだそう。

 私は「えっ」今更と思いました。

 でも話を聞いて大笑い、大賛成。

 「教育」とは  今日行くところがある。

 「教養」とは  今日用事がある。

 なるほどと思いました。家に篭って愚痴っている人に明るい未来はありません。

 それが病院であっても出かける予定や、どうしてもやるべき用事がある時は確かに

張り切って(笑)いるように見えるし、少々しんどくても行動します。


 私もなんだか元気が出て早速NHkカルチャーセンターの講座を考えています。

それともう一つМ大学の「コミニティカレッジ」でも興味ある講座を見つけています。

 今のところ元気だし、週に一回くらいなら大丈夫かなあと。

幸いどちらもバイクなら15分で行けます。勿論娘にはバスで行くと言うつもり。


 青く澄んだ空に浮いている鰯雲、涼しい風、この秋は何かいいことがありそうで

ちょっと浮き浮きのそんな土曜日の午後です。

 
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